【起業の経緯09】思考フレームワーク「Paradigm6」
後悔しない人生を送るための思考フレーム「Paradigm6」とは
これは、僕がこれまでの人生を振り返って大切だと思う要素を洗い出し、それぞれの要素の位置付けと相互の関係性を考えて、全体像をどうにか一枚にまとめられないかを考えた結果、現時点で僕がこの人生と世界をどう捉えているのかを可視化した絵である。
名付けて「Paradigm6 (パラダイムシックス)」。Paradigmとは物事を認識・理解するための「考え方の枠組み」を意味し、6は整理したら6階層に分かれたのでParadigm6。
これはあくまで思考フレームワークなので、これからどんどんブラッシュアップして中身は変わっていくし、人によって違っていてもいい。むしろ、100人いたら100通りのものができるはず。ある人は6階層ではなく、5階層だったり、10階層だったり。整理する軸も、僕のように時間軸とか具体/抽象とかじゃなく、好き/嫌いかもしれないし、近い/遠いかもしれない。
ポイントは、これを見れば自分が大切にしているものを一望でき、パラダイム間の関係性を意識でき、今フルコミットしている現在地を見つけられる地図になっていることである。こういう自分オリジナルの思考フレームワークを決めておくと、自分が大切にしているものをピン留めした状態である一点にフルコミットできる。
そして、長い歳月をかけて積み上げられてきた知識や知恵、教訓や事例との整合性をおさえることを忘れることもない。言い換えれば、自分が意識しうる全方位のパラダイムを凝縮し、もれなく引き出せるようにするための、最強の思考フォーメーションがコレである。

「Paradigm6」の具体的な使い方
たとえば僕の場合、これから「起業」にフルコミットしようとしている。「起業」はこの図で言うと「Paradigm3. 現代社会基盤」に該当する。
僕が「起業」の際にたとえばYouTubeを活用するとする。この場合、「Paradigm3. 現代社会基盤」に属する活動だと捉え、ここ直近数十年のこれまでのメディアの変遷やブログ→SNS→動画の流れ、3G→4G→5Gのインフラの発展や、ガラケー→スマホのデバイスの進化など、YouTubeというツールをただ使うだけでなく、YouTubeが発展してきた背景や経緯を、数十年という短期の時間幅でその特徴やトレンドを意識的にキャッチアップしようと、即座に意識し考えることができる。そしてこの階層は、自分の行動で変化を起こせる、干渉可能な領域と捉える。
そして、この「Paradigm3. 現代社会基盤」という階層は、下側が「Paradigm4.歴史的社会基盤」と接している。つまり、「Paradigm3. 現代社会基盤」という階層は、独立して存在しているわけではなく、過去長年にわたって積み上げられた社会や経済の歴史の上に成り立っているため、無視できない。すると目線はもう少し長い数百年の時間軸に自動的に切り替わる。すると、18世紀後半の産業革命以降の流れや、社会学の観点ではルソー、マルクス、ニーチェ、マックス・ウェーバーといった思想の流れがざっと頭に入っていれば、そこと紐付けながら事業の方向性を考えることができる。しかし、この発想はそもそも歴史に関する知識がないと思いつかない。したがって、日頃の継続的な歴史を学ぶ姿勢が求められる。また、この「Paradigm4.歴史的社会基盤」の階層は過去の出来事であるため、自分の行動が変化を与えない、干渉不可能な領域となる。
さらに、奥に進んでいくと「Paradigm5.自然科学」が横たわっている。これは、あらゆる人間の営みは自然科学のメカニズムの上に成立していることは自明であるため、ここに位置する。普段は、ここまで思いを馳せる必要はないが、全体を捉えるという意味で教養的に知っておくと良い。19世紀後半から急速に研究が進んだ量子力学や相対性理論におけるアインシュタイン、ボーアから始まり、オッペンハイマーが第二次世界大戦で登場し、アラン・アスペがノーベル賞を受賞する歴史的な経緯だけでなく、量子の不確定性原理や数十億年前の宇宙の起源みたいな話が頭によぎる。それが最終的には「Paradigm6.信仰」につながるが、これは人によって異なるだろう。僕の場合は日蓮仏法が対象となるため、13世紀の日蓮、6世紀の天台大師智顗、そして紀元前5世紀頃の釈尊と繋がっていき、一念三千の時空を超えた法理・思想に収束していくと考える。
一方で、「Paradigm3. 現代社会基盤」の上側は「Paradigm2. 最近接社会」と接している。この「Paradigm2. 最近接社会」の階層は、家族や親友などのごく親しい人の集合を指していて、その先には「Paradigm1. 自己」がある。これは、主体である「Paradigm1. 自己」から見た場合、「Paradigm2. 最近接社会」が最も近い存在であり、彼・彼女らの幸せや、彼・彼女らとの関係性の上に成立しているため、ここを蔑ろにするような「起業」や「社会活動」など、すなわち「Paradigm3. 現代社会基盤」は許容できないことを意味する。あくまで現代社会の世界は、自分や家族、大切な人との幸せや充実した生活の先に存在する。この関係性を忘れないようにするべきであり、ここを履き違えると幸せから遠ざかると考える。
このように、「起業」というアクション一つとっても、それ単体で存在していると捉えるのではなく、全体を一体として捉えたうちの”ココ”だと捉えることが重要であり、何かを新しく始めるときにいちいち迷ったり、考え方自体を考え直したり、大切なことをブラさないための思考フレームワークである。
ここまで登場してくるような人物や理論、思想は一つ一つが興味深く、より踏み込んで知りたくなってくるのが人情というものだが、それを今やり始めるとこの20年間のビジネス人生が終わってしまうので、そこは専門家の方にお任せすることとして、今は深追いをしない。60歳以降の10年間の闘病生活のためにとっておく。
さらにこのフレームワークで考慮しなければならない情報も膨大になるし僕は生来忘れやすいので、こういった全体の流れを俯瞰し相互の関係性を把握するために、以下のような「大局観マップ」と呼ぶものも作っている。

縦軸にParadigm1-6を取り、横軸に時間軸を取って大きな年表のようなものを作って、調べたものをマッピングしては時々眺めている。
いつ何があって、どういう関連性があるかは、生成AIに聞けば教えてくれる。その内容をサマってメモとして追記していく。そうするとコレまで気づかなかった関連性や、ニュースで聞いていてもよくわからなかったイデオロギーの話などがなんとなく理解できるようになる、といった副産物も得られる。
以上が、僕が今後「人生を後悔なく生きる」ために考えてきたことの総まとめである。
これから日々、目の前で色々なことが起こる。色々な情報が入ってくる。その都度、魅力的な個々の事象に目を奪われ、心が動かされ、思いもよらぬ方向に行きそうになるだろう。しかしそうなった時に、ここで記事に書いてきたことやこのParadigm6を定期的に眺めることで、頭で思い浮かべることで自分を引き戻し、大切なものを大切にしながら前進していこうと思う。
超一流の人物とは
ここ数年、国や大企業に頼る時代は終わりに近づき、自分の幸せを自分で守らねばならない時代に移ろうとしているように思う。
すると個人は、どこに向かうかを自分で決め、前に進まなければならなくなる。その決定に誰も責任を取ってはくれない。
この道で合っているのか、このやり方で正しいのか、自問自答しながら進む。成果が出るまでにどれくらいかかる、1年かそれ以上か。結果が出ない不安に耐え、弱い自分と闘い、周りの誘惑を振り払い、進み続けなければならない。カッコ悪い自分も、意志の弱い自分もたくさん出てくる。その過程で人はメッキが剥がれていき、素の自分がさらけ出されてくる。それを一つ一つ受け入れて、新たな自分を構築していく。その時に、ようやく本当に自分が大切にしているものが見えてくる。そして、やりたいことから、やらねばならないという使命感に変わる。迷いがなくなり、思考が研ぎ澄まされ、その思考・思想が哲学に変わり、心から信じられるブレない軸ができあがる。そしてメッキではない、磨き上げられた「本物」が内側から輝き始める。
実はそういった「本物」たちの人生を僕たちは歴史から学ぶことができる。
たとえば僕が思う本物とは、ソクラテス、ガリレオ、日蓮、牧口、ガンジー等に代表される「自分の信条を貫くためには自らの命をも惜しまない、何者にも恐れることがない」といった類の人物であり、その思想・功績が数千年単位で引き継がれていく人物を指す。彼らは自らの信条を堂々と主張する。それが戦時中であろうが、主張した結果死刑になろうが、構わず主張するのである。
僕のような小物は、想像するだけでブルブル震えてくるが、彼らのエピソードを読みながら彼らの言葉からその表情を想像すると、決まって「正しいことは主張して当然。何を恐れているのか」と涼しげな顔をしているのである。
彼らのこの常軌を逸した精神力・意志の強さの根源には何があるのか。
僕は、やはり自分の命をかけることなど眼中にない、というほどの強い信仰心があるのではないかと思っている。信仰心なくばこの主張はできない。
己の利害や保身が頭をよぎっているうちはまだまだ視界にも入らない「本物」たちの世界があるのではないか。
そこを目指してこそはじめて、自分が生まれてきた意味が見出せそうな気がする。
損得勘定しているうちはまだ三流
揺るがぬ信念を掴んでようやく二流
信念が生死の枠を超えて一流となり
その足跡が千年語り継がれて超一流
by パルス@まだ起業前
超一流を遥か先に展望しつつ、まずは黙って三流を目指します。
【ご参考】タグクラウド
※本ブログでは以下のようなキーワードでブログを書いてます。
Agentic AI AGI Google HP作成 Nontitle P1.個人 P2.家族 p2.最近接社会 P3.現代社会 P3.社会 P5.量子論 P6.信仰 WordPress オンラインスクール事業 キャリア ゲシュタルト能力 コンサル コンフォートゾーン ビジネス ビジネスパートナー ファイナンス ブログ マックス・ウェーバー マレーシア モヤモヤ 人生 人生観 仲間 会社設立 信頼 全体構成 地図 文武両道 方法論 朝活 海外移住 独立 生成AI 社会学 習慣 葛藤 資金調達 起業 起業準備 近況報告